未司馬ラーに『新史 太閤記』を薦める2つの理由
司馬とは他でもない、司馬遼太郎さんのことです。
つまり、未司馬ラーとは司馬遼太郎さんの本を1冊も読んだことがない人のことです。
そんな人にオススメしたいのがタイトルのそれです。
私は高校生のときごく一部のシリーズだけながら読んでいました。
『国盗り物語』、『新史 太閤記』、『覇王の家』、『関ケ原』、そして生の豚肉食べるシーンのある『項羽と劉邦』を読みました。
で、最も良いな、と思ったのが、『新史 太閤記』です。
ではこれからその理由を説明します。
長編ものだが上下の2冊で読み終わる
大抵の作品は3、4冊まであります。
『坂の上の雲』に至っては、8巻まである超大作です。
対して『新史 太閤記』は2冊しかないので比較的サクッと読むことが出来ます。
主人公と同一視することで得られる快感
はげ鼠秀吉は作中で何もかもが上手くいってます。
そんな彼になりきって読むとまるで世界が自分の思い通りに動いているんだ、という快感が得られます。
普通に生活していては得られない気持ちよさを1000ページ足らずで感じ取れちゃいます。
これらが推薦する理由ですが、ちょっとだけ欲がありまして。
下巻が中国地方攻略→本能寺の変→清洲会議→賤ヶ岳の戦い、というように話が進んでいて、秀吉が柴田勝家に勝利した、で大体終わってしまっています。
個人的には地方の有力大名、伊達政宗や島津義久などを従えるあたりの描写が欲しかったです。
が、『新史 太閤記』は割と時間を過剰にかけることなく読めるので司馬遼太郎の作品、何から読もうかなぁと迷っている人にオヌヌメです。