しっしーのお計算ん向上委員会

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多角形の角

三角形の角度の和は180°、四角形の角度の和は360°であることを算数で学びました。

 

今度は五角形、六角形、…、つまり多角形について触れていきます。

 

多角形を示すときには、頂点の名前を反時計回りに沿ってあげていきます。

 

これは三角形、四角形も同様です。

 

例えば、六角形ABCDEFは下のように表します。

 

 

f:id:manaveemath:20181206135222j:plain

 

上図の∠BAPのように、一辺とその隣辺の延長とが作る角を、その頂点における外角といいます。

 

また、∠BAF、∠ABCなどを内角といいます。

 

 

 


多角形の内角の和と外角の和を求めましょう。

 

まず、内角の和を求めます。

 

そのためには、1つの頂点から対角線を引いて多角形の中に三角形を作ります。

 

 

f:id:manaveemath:20181206135230j:plain

 

多角形を、1つの頂点から出る対角線で三角形に分けると(辺の数-2)個の三角形が出来ます。

 

その各々の三角形の角度は180°です。

 

よって、

 (多角形の内角の和)=180° × (多角形の辺の数 -2 )

 と表されます。

 

 

 


次は多角形の外角の和です。

 

 

f:id:manaveemath:20181206135238j:plain

 

どの頂点でも、内角と外角の和は180°です。

 

したがって、5つの頂点の内角と外角の和は

180° × 5=900°、つまり900°です。

 

5つの頂点の内角の和は180° × ( 5 - 2 ) =540°であり、

 

(内角の和)+(外角の和)

= 540° +(外角の和)

= 900°

 

が成り立ちます。

 

よって、(外角の和)= 360° です。

 

なにも五角形に限ったことではなく、n角形の外角の和は360°(nは3以上の自然数)です。

 

n角形の内角と外角の和=180° × n、

n角形の内角の和は180° ×( n -2 )です。

 

したがって

 

f:id:manaveemath:20181206135246j:plain

 

となります。

 

よって、nを3以上の自然数としてn角形の外角の和、すなわち多角形の外角の和は360°なのです。